よくある質問
ポインポンでは、ご購入いただいたお客様へレビュー投稿をお願いする機能がございません。
ここでは、Shopifyの標準の出荷通知を変更して、レビューの投稿をお願いする例と、Shopifyメールを活用してレビュー投稿のお願いをする配信方法の例を記載いたします。
前者は自動で行われますが、タイミングが出荷時となるため、到着して実際に使用したときにはレビューのことを忘れてしまう場合がございます。
後者は手動で行う必要がありますが、タイミングをストア側でコントロールできるため、狙って配信することが可能です。
Shopifyメニュー左下の歯車マークから「設定」>「通知」>「配送情報通知」を選択します。
メールの通知文面を作成する
以下はデフォルトのメッセージ内容となっています。
①出荷状況毎にメッセージをセット
{% if fulfillment.item_count == item_count %}
→もし、出荷済商品数と、注文商品数が一致した(=全商品が出荷済みになった)なら
{% capture shipment_name %}あなたのご注文{% endcapture %}
→shipment_nameにこの文言をセット
{% else %}
→そうでなければ
{% capture shipment_name %}あなたのご注文されたアイテム{% endcapture %}
→shipment_nameにこの文言をセット
{% endif %}
→分岐終わり
ここまでで、全商品出荷済みのときの文面と、一部出荷済みのときの文面で2通り用意されfています。文章が中途半端なのは、次の設定項目で文章をつなげているからです。
②分岐したメッセージと、固定文言を繋げる
次に、①で2通りのshipment_nameを作ったので、それを使って、email_titleとemail_bodyの二つの文言を作成しています。
{% capture email_title %}{{ shipment_name }}は配送中です{% endcapture %}
{% capture email_body %}{{ shipment_name }}は配送中です。追跡番号を使用し、配達状況をご確認いただけます。{% endcapture %}
これにより以下のような文面の組み合わせができあがります。
出荷完了時のemail_title:「あなたのご注文」+「は配達中です」
一部出荷時のemail_title:「あなたのご注文されたアイテム」+「は配送中です」
出荷完了時のemail_body:「あなたのご注文」+「は配送中です。追跡番号を使用し、配達状況をご確認いただけます。」
一部出荷時のemail_body:「あなたのご注文されたアイテム」+「は配送中です。追跡番号を使用し、配達状況をご確認いただけます。」
変更方法はいくつかございますが、最終的に{{ email_title }}と{{ email_body }}が作成されていればよいため当社では以下のように設定いたしました。
{% if fulfillment.item_count == item_count %}
→もし出荷済商品数と、注文商品数が一致(出荷完了)なら
{% capture email_title %}出荷完了タイトル{% endcapture %}
→email_titleに「出荷完了タイトル」をセット
{% capture email_body %}出荷完了本文{% endcapture %}
→email_bodyに「出荷完了本文」をセット
{% else %}
→もし出荷済商品数と、注文商品数が一致してない(一部出荷)なら
{% capture email_title %}一部出荷時タイトル{% endcapture %}
→email_titleに「一部出荷タイトル」をセット
{% capture email_body %}一部出荷時本文{% endcapture %}
→email_bodyに「一部出荷本文」をセット
{% endif %}
→分岐終わり
実際の文面をセットしたものは以下のようになっております。
{% if fulfillment.item_count == item_count %}
{% capture email_title %}ご注文いただいたすべての商品が発送されました{% endcapture %}
{% capture email_body %}追跡番号を使用し、配達状況をご確認いただけます。<br />発送完了に伴い、お買い物ポイントが付与され、商品のレビューが可能になりました。<br />ショップの右下に表示されるポイントアイコンからレビューをご投稿いただくとxxポイントを差し上げております。{% endcapture %}
{% else %}
{% capture email_title %}ご注文いただいた一部の商品が発送されました{% endcapture %}
{% capture email_body %}ご用意ができた商品が一部発送されました。追跡番号を使用し、配達状況をご確認いただけます。{% endcapture %}
{% endif %}
実際に送信されるメールは次のようになります(全商品出荷時)
ShopifyメールはShopifyが提供する公式アプリの一つです。
Shopifyの顧客と連動し、グラフィカルなメールを作成して送信することができます。
※画像をクリックでShopifyアプリストアのShopifyメールアプリページに飛びます。
Shopifyメールは月に10,000通の送信まで無料で使用でき、その後は1,000通あたり1ドルで使用できます。
大規模なショップの場合は外部配信サービスを使った方が良い場合もありますが、20,000通程度までなら概ねShopifyメールを使う方が利便性やコストの面で優れているため、まずはこちらを検討されるとよいかと思います。
アプリをインストールした後、下記の手順で購入のあったお客様へレビュー記載のお願いメールを送信します。
ここでは
メール購読:可
最終購入日が2023/02/01 - 2023/02/28
のお客様を例として抽出しています。
この例で指定した条件文は
email_subscription_status = 'SUBSCRIBED' AND last_order_date BETWEEN 2023-02-01 AND 2023-02-28
となっていますので、こちらの日付を任意の期間に修正してからコピーして条件欄にペーストしていただくと簡単に指定することができます。
あとはデザインを作成して送信します。
送信結果やクリック率などをアプリで確認できます。
メールをスパムや迷惑メールとして認識させず、正常にお客様の受信ボックスに届けるには、ドメインの認証を行うことが重要です。
ドメイン関係の処理となりますので、少々難しい部分もございますが、注文や配送の通知もこの設定の有無で到達率に違いが出るため、各種重要なお知らせを迷惑メールにしないことはストアにとって大変重要なことです。ぜひとも設定することをおすすめいたします。
詳細はShopify公式ヘルプ メールアドレス(ドメイン)の認証について をご参照ください。
マーケティングオートメーションを使用すると、前項で記載した内容を自動で送信することができます。ここではマーケティングオートメーションを使用して、全商品出荷後にレビューのお願いメールを自動で送信する方法について記載してみます。
今回お客様へのレビューのお願いにマーケティングオートメーションを使用しますが、これはすべてのプランに標準で搭載されていてShopifyの左メニューのマーケティング内にあります。
Shopifyのマーケティングには「自動化」という項目があります。
これはShopifyFlowと同様の作成方式でShopifyメールを送信することができる機能になっています。
Shopifyメール(詳細は前項の内容をご参照ください)
マーケティング > 自動化 > オートメーションを作成する
から新規作成することができます。
手順を簡略化するために、すでに用意されているテンプレートを元にして作成を行います。
今回は「初回購入のアップセル」を使用します。
初回購入時のアップセルを選択
編集画面が表示され中身を確認することができますが、このワークフローは
という内容になっています。
オーダー回数の部分は不要なので削除して接続しなおします。
ワークフローの中身
+マークからドラッグアンドドロップで繋ぐ
このままですと「注文」から「14日後」という条件になっているので、これを「全商品の発送完了」から「5日後」に変更してみます。
(注文基準だと納期がかかる商品を手配中に通知される可能性があるため)
・左のフロー画面で「Order paid」と表示されている部分を選択
・右メニューでShopifyを選択
・検索欄に「ful」と入力
・「Order fulfilled」を選択
「OrderPaid」を「OrderFulfilled」に変更
・左のフロー部分で「Wait」となっている部分を選択
・待機日数を5日に変更する
(作成時はここを1分にするなどして動作確認をすると良いと思います)
待機日数を5日に変更
左のフローから「Send Marketing Email」を選択
「Edit email」からメールの内容を作成します
Emailの内容を編集
あとは実際にテスト注文を行なって、発送完了から設定した時間が経過したあとにメールが届くかを確認します。
実際に送られてきたテストメール
マーケティングオートメーションはプログラムを組んで動作させるような動きが、画面からの操作のみで作成できるため、敷居が非常に低いのも特徴です。
他の内容のメールを送ることももちろん可能ですので、自動化して手間をかけずにリピーター率を上げるなど、うまく活用していきたい機能です。
本記事の内容はアプリそのものの機能とは直接の関係がありませんが、アプリの対応の幅を広げるものとして何かの参考になれば幸いです。