外部連携機能
ポインポンバージョン2.3.0より、外部連携に使用いただける項目が追加されます。
以下ではこれらの内容について使用例などを記載いたします。
実際の動作は既存のお客様が使用されいてる、タグ、メタフィールド、セグメント、Flow、マーケティングオートメーションと競合しないか十分に確認して設定していただく必要がございます。また、設定不備などで全てのお客様に通知が行かないよう注意していただく必要がございます。Flowの仕様について高度な操作が必要となる場合もあるため、Shopifyの構築ベンダー様へご相談いただくことをおすすめいたします。
セグメントはポイントの失効処理開始日以降に正常に動作するよう作成されています。設定直後から初回の失効処理開始日までの期間は正常な顧客所属となりませんのでご注意ください。
ポイントの有効期限を設定した場合、失効処理に使用される顧客セグメントが2種類作成されます。
ポイントの有効期限日と、設定した通知用の日付を有効期限日から引いた日、双方の間の期間に属しているお客様がセグメントされます。
判定に使われる日付は下記の3点となります。
毎日深夜1:00より実施される削除の対象となるお客様のリストです。
こちらはポインポンの失効処理実行のためのセグメントとなりますので、通常はご利用することはないかと思われます。
変更すると正常に動作しなくなるため、このセグメントは変更しないようにご注意ください。
お客様を100件ずつスキャンして通知FLOW実行中のタグ(ここでは"PIN"とします)を付与していく例となります。
クエリは「tag_not:Pin AND tag_not:Notice AND tag_not:Sended AND accepts_marketing:SUBSCRIBED」を指定し、実行中のお客様を除外するようにしています。
"PIN"タグが付与されたお客様の属するセグメントを確認して、失効通知対象である場合は通知実施タグ(ここでは"Notice"とします)を付与する例となります。
ここではマーケティングの自動化を用いてShopify純正アプリのEmailに連携する例となります。
Noticeが付与されたお客様がいたら、Noticeを削除して連携動作を実施し、送信済みのタグ(ここでは"Sended"とします)を付与します。
"Log output"としている部分にEmailの処理を入力します。(テスト環境はEmailアプリが動かないため、Log outputで代用しています)
Sendedのタグがお客様に付与されたままだと、通知をみて購入したお客様が再度有効期限を迎えた時に①の抽出処理から漏れてしまうため、ポイント変動のトリガーを使用して、ポイントが1以上の場合は送信済みのタグを削除するフローの例となります。
有効期限とポイントに関して、顧客メタフィールドに格納されるようになります。
これにより、テーマに導入するLiquidやセグメントにて下記の情報が参照可能です。
実際に保有しているポイントはポインポンのサーバーに保存されているため、このフィールドのポイント数を変更しても実際のポイントは変動しません。変更時は必ずアプリメニューの「会員とポイント」から修正を行ってください。
Liquidにてこれらの値を参照することでポイント数や最終付与日を出力することができるようになります。
Shopify EMAILなどでも同様に出力が可能です。
ポインポンをインストールすることによって使用できる、ポイントの増減が行われた際にFlowを起動することができるトリガーです。
ポイント増減のトリガーは以下のポイント変動時に実行されます。
変数名 | 説明 |
---|---|
{{processedAt}} | ShopifyFlowへ処理を依頼した日時です。 Shopify側での実行待ち時間は含まれません。 ポインポン側からの処理依頼時間であることに注意してください。 |
{{patternNo}} | ポイント変動理由のパターン番号です。 |
{{patternName}} | ポイント変動理由の説明です。 |
{{changedPoint}} | この処理で実際に変動したポイント数です。 |
{{pointBefore}} | 変動前のポイント数です。 |
{{pointAfter}} | 変動後のポイント数です。 |
{{changedAt}} | ポイント変動が発生した日時です。 |
{{remark}} | 備考欄です。処理の元となったgid情報がある場合はgid情報が入力されます。 |
※上記以外に、Shopifyの提供するcustomerのオブジェクトが利用可能です。
ポイントのパターン番号の説明の種類については以下のようになっています。
パターン番号 | パターンネーム |
---|---|
120 | クーポンのキャンセル |
130 | ご購入ポイント[#注文番号] |
131 | 新規会員登録ポイント |
132 | レビュー投稿ポイント |
220 | クーポン発行 |
900 | ショップによる調整 |
903 | ポイントクリア(顧客redact:個人情報削除申請) |
※顧客そのものが削除された場合はFlow自体が実行されません。
増減があるたびに行を増やし、必要な情報を取り出すFlow例となります。
最初にポインポンのトリガーとしてポインポンを選択します。
続くアクションは「Installed apps」のチェックを外してから「Google Sheets for Shopify Flow」を探し、「Add row to spreadsheet」を選択します。
インストール(アカウントの認証)を行ってから、SpreadSheetURLにデータを送りたいスプレッドシートのURLを記載し、取り出したい項目をカンマ区切りで登録します。
Flowが実行されるとポイント変動に応じてデータが書き込まれていきます。
本事例のようなログや集計データとして使用する場合の注意点として、スプレッドシートに書き込みを行う際はユーザーの編集とFlowの動作が同時に実行されると競合による不具合が発生しやすいこと、データが大量になるとスプレッドシートの上限になるため、書き出したデータを使用する際はシートをコピーして使用し、連携ファイルから古い行を消しておくのがよいかと思われます。